秋篠宮家の次女・佳子さまはきょう(12月29日)、29歳の誕生日を迎えられました。

誕生日に合わせ、佳子さまのお住まいがある赤坂御用地(ごようち)を散策する映像が公開されました。

佳子さまは浅葱色(あさぎいろ)とクリーム色のぼかし染めに、流水や松、菊などの文様が描かれた振袖姿で、笑顔を見せながら真っ赤に染まったもみじなど紅葉を楽しまれました。

■南米のペルー公式訪問

2023年11月、佳子さまは4年ぶりとなる海外での国際親善のため、南米・ペルーを訪問されました。

マチュピチュではインカ文明の壮大な遺跡を前に興奮を抑えられない様子で話されました。

佳子さま
「この場に立って見てみると、おーという感じがすごくします。すごく何か素敵な空気を感じます」

ペルーでは多くの日系人の苦労に耳を傾け、大統領やマチュピチュ村の村長には両国のさらなる友好親善を願う気持ちを伝えられました。

帰国後佳子さまはペルー訪問について文書で感想を寄せられました。

佳子さまが寄せた感想
「この度の訪問を通して、多くの方々が日本とペルーの架け橋になってこられたことを感じました。日本とペルーの友好親善関係がより一層深まることを心から願っております」

■静岡、鳥取、鹿児島へ

一方、佳子さまは国内での公務にも多く取り組まれました。

前の年よりも20回多い、37回、公務として日本各地へ赴かれました。

佳子さま

「皆さまが馬と心を通い合わせ一体となって積み重ねてきた努力の成果を存分に発揮できるよう応援しております」

7月、静岡県で全日本高等学校馬術競技大会の開会式に出席した佳子さまは、全国から集まった高校生にエールを送り熱心に観戦されました。

9月には鳥取県で陶芸を体験する地元の子どもたちと交流されました。

佳子さま
「このお茶碗でご飯を食べるのは楽しみですよね。素敵なお茶碗を見せていただいてありがとうございました」

佳子さまは10月に鹿児島県を2回訪問し、「特別国民大会」や「特別全国障害者スポーツ大会」で競技を熱心に観戦されました。

■「総裁」としての活動

1月、佳子さまは名誉総裁を務める日本(にほん)テニス協会の記念式典で、小学校で導入されている「テニピン」を紹介されました。

佳子さま
「ラケットは段ボールなどで作ることもでき、私もラケットを作成して『テニピン』を楽しみました」

自ら作った段ボール製ラケットを紹介し会場を湧かせました。

9月には日本工芸会の総裁として佳子さまは「日本伝統工芸展」に訪れた天皇皇后両陛下と長女・愛子さまを案内されました。

佳子さまが選んだ総裁賞の漆(うるし)塗りの箱を見た皇后さまは「美しいですね」と感想を述べ陛下は「何かありますか佳子ちゃん?」と聞き佳子さまは選定の理由などを説明されていました。

■ジェンダー平等を願われる

佳子さま
「東北大学が、女性を受け入れるという方針を実行したことは、大切な一歩だったと感じます」

9月、日本で初めて女子大学生が誕生して110周年になる東北大学の記念式典で、このように述べられた佳子さま。

折に触れてジェンダー平等を願われてきました。

佳子さまは、10月に女性が自分らしく生きられる社会の実現を目指した活動を表彰する「ガールズメッセ2023」の表彰式で、大人が子どもの考え方に与える影響について話されました。

佳子さま
「社会の中では、大人から子どもへ、無意識なものも含め、偏った思い込みが伝わっていることが多々あると感じます」

佳子さまは、自分も含めて注意が必要とした上で子どもたちがジェンダーにとらわれず自分の思い描いた未来に向かえるような社会を願われました。

■誕生日行事

そしてきょう(12月29日)29歳の誕生日を迎えられた佳子さま。

宮内庁によりますとコロナの影響を考慮し、祝賀は宮内庁長官ら代表者のみが行うということです。

佳子さまは午前中、両陛下に誕生日のあいさつをするため皇居の御所(ごしょ)を訪問し、仙洞(せんとう)御所も訪れて上皇ご夫妻にもあいさつされます。