心ない言葉との戦い 名誉毀損の疑いで男を逮捕 その後も…

父・陽平さんは「見知らぬ方から息子の容姿や、いろんなことに対して誹謗中傷を続ける方がいる」と不安を口にした。

誹謗中傷は文章の他、賀久くんの写真を加工したものなど1000件を超えた。

書き込んだのは同一人物とみられ、父親の陽平さんは警察に被害届を提出。

2022年3月、警察はSNSで賀久くんを誹謗中傷した男を名誉毀損の疑いで逮捕。裁判で懲役1年・執行猶予4年の判決が言い渡された。

その年の7月には、SNS上での誹謗中傷の対策として「侮辱罪」が厳罰化された。

しかし、その後も賀久くんへの誹謗中傷が止むことはなかった。

「吐き気止まんないわ」
「気持ち悪、バケモンやん。この世から消えろサルが」

目を背けたくなる文章が両親のブログのコメント欄にいくつも寄せられた。

父・陽平さんは再び警察に相談するも書き込みの数が少ないことや、個人を特定できないなどとして、警察が捜査に乗り出すことは無かった。

侮辱罪の罰が重くなっただけで、罪を問うハードルが下がったワケではなかった。