大きく見直した『統合新病院』についての動き

統合病院は、建設場所の候補地としてこれまで旧県立青森商業高校と県病の敷地、青い森セントラルパーク、県総合運動公園の3か所が示されていました。これに対して、宮下知事は災害でのリスクを指摘していて、現在、改めて整備場所や運営形態などが議論されています。

宮下宗一郎知事(9月4日取材)
「被災するエリアは病院を建てるのにふさわしいエリアではない。自信のあるビジョンをしっかりとこれから検討して示していきたい」
こうした宮下知事の決断について、県政与党・自民党会派の一部の県議からは、議会へはかる前の方針転換に説明不足を指摘する声も上がっています。

県議会 自民党会派 阿部広悦県議(10月19日取材)
「ある日突然青天の霹靂。訂正でも加えるでも減らすにでも本議場で言った問題は本議場で訂正あるいはその問題に対してしていかなければならないわけですよ」
就任以来、新たな方向性を次々と打ち出してきた宮下知事。2024年度はより取り組みを加速させるために、県庁の組織自体もくみ直す方針です。

現在は部局が12ありますが、2024年度には「こども家庭部」や「環境・エネルギー共生推進部」などを立ち上げ、14の部局に再編する計画です。
宮下宗一郎知事(12月4日取材)
「青森新時代に向かっての土台作りはしっかりやってきた。この土台をしっかりと強固なものにして来年度予算で事業で結果を出していくことをやっていきたいと思います」

県民からの大きな期待を背負って始まった宮下県政。その針路が定まった来年度、青森新時代の真価を問われることになります。