現場所長は『トンネル工事』の敏腕社員「厚さなくても問題ない」

和歌山県提供

 浅川組などによりますと、今回のトンネル工事を担当した作業所長は社内でも経験が豊富でまさに「トンネル工事」と言えばこの人と称されるいわば“敏腕社員だった”ということです。

 作業所長は社内でのヒアリングに対して「覆工コンクリートの厚さが確保できないことを認識しながら、本社に相談することなく工事を進め、数値を偽装して検査を通した」と回答、また、現場の従業員へのヒアリングでは、「作業所長の判断は絶対」「作業所長を超えて内部通報はできない」との回答が大半だったということです。

また作業所長は『覆工コンクリートは、化粧コンクリートのようなもので厚さが足りなくても問題ない』などという発言もあったということです。この内容について報告を受けた県の担当者は「全く信じられない発言で、あり得ない」と話しました。