この年末年始。家族の団らんや初詣など、受験生にとっては誘惑も多くなりますが、入試直前の大切な時期です。
お正月の期間を有効に活用し、悔いなく受験を迎えるためにはどうしたらよいか?日頃の成果を充分に発揮することのできる過ごし方は?
受験を控えた年末年始の子どもとの向き合い方について、個別指導塾「スクールIE」で生徒数全国ナンバー1の教室を担当し、これまで3000人あまりの生徒に寄り添ってきた石井雄一さんに話を聞きました。
受験生の家族として、気を付けたいポイントは3つあるといいます。
ココロ:親が気を付けるべき、受験生にプレッシャーとなるNGワード
この時期は、顔には出さなくても受験生は「受験に対するプレッシャー」を抱えているものです。
お友だちやクラスメイトも冬期講習に通ったり、長時間勉強をするようになったり、自然と環境が変わってきます。
感じ方の強弱はありますが、まだ14歳、15歳の子どもですから、親から見てお子さまの学習量に不満や不安があっても、親御さんからはあまり口出ししない方が良いと思います。
沢山のお子さまと保護者の方を見てきて感じていることですが、保護者の方からのプレッシャーはお子さまに如実に現れます。
この時期、過度のプレッシャーがかかると、耐えられなくなったお子さんは体調を崩しやすくなったり、睡眠が不足したり、中には家出をすることも…。
ご家庭で親御様からプレッシャーをかけてしまうと、「最大のリラックスの場」が無くなってしまうお子さまもいます。
ですので、この時期は特に、褒めてあげられるところを見つけて、ぜひ褒めてあげてください。褒められると自己肯定感が上がり、自主的な学習に繋がっていくと思います。

例えば、「がんばれ」「もっとがんばれ」は、特に真面目にコツコツやっている子どもにとって「これ以上やらないと私はダメなの?」と聞こえてしまいます。
頑張れを使うなら、褒めて乗せるために、「頑張ってくれていて、私も嬉しい」とできるだけ感情を込めて承認して、ポジティブにお伝えすると良いと思います。(ぜひ練習してください!)
また、「もう時間がないから」「みんなもっとやっている」など、追い込むような言葉もプレッシャーがかかるので避けた方が良いと思います。
味方感を出す言葉が有効だと思いますので、「何か手伝えることがあったら教えてね」「困ってることはないかな?」など、お子さまの性格や状況にあわせて言葉がけをしてください。