ロサンゼルス・ドジャースは日本時間28日、オリックスからポスティングシステムでメジャーリーグ移籍を目指していた山本由伸(25)と12年契約で合意したと正式に発表した。12年契約はメジャー投手史上最長となる。さらに同日現地時間の午後3時(日本時間午前8時)、本拠地のドジャースタジアムで入団会見が行われることも発表され、会見にはドジャースのGM、ブランドン・ゴメス氏とロバーツ監督とともに登壇。ついに“ドジャース山本”が誕生する。

ドジャースはXで「Welcome to Los Angeles, Yoshinobu Yamamoto! 」というコメントと共に背番号「18」のユニフォームを着たアニメーション動画を投稿している。

山本はドジャースを通して、「このフリーエージェントのプロセスを通して私に多大なサポートを与えてくれたオリックス組織、ドジャー組織の全員、そして私に近いすべての人々に感謝したいと思います」「ドジャーブルーを着ることができて本当に興奮していますし、満員のドジャースタジアムの前でプレーするのが待ちきれません」とコメントしている。

今季の山本は、23試合に先発登板し、16勝6敗、防御率1.21、169奪三振、勝率.727をマーク。史上初となる3年連続投手四冠(最多勝、最高勝率、最多奪三振、最優秀防御率)を達成し、3年連続で沢村賞を受賞するなど、NPBでは現役最高投手と言われている。

国際大会の経験も豊富で、2019年のプレミア12ではこのシーズン経験がなかったセットアッパーで、侍ジャパンの優勝に貢献。21年の東京五輪では予選のドミニカ共和国戦、準決勝の韓国戦に先発し金メダルを獲得した。23年のWBC(ワールドベースボールクラシック)では大谷、ダルビッシュと共に先発投手の一角として活躍、侍ジャパンの世界一奪還に尽力した。

大谷に続き、日本球界最高投手の山本を獲得したドジャースは、リーグ優勝24回、ワールドシリーズを7度制覇した“常勝軍団”。だが近年は3年連続でシーズン100勝に到達しながら、プレーオフ(地区シリーズ)で勝てず、今季はダイヤモンドバックスに3連敗で敗退となった。

山本については、プロスポーツ界史上最高額の契約を結んだ大谷翔平(29)に続き、日本時間の22日、12年総額3億2500万ドル(約460億円)でドジャースとの契約に至ったと現地メディアが一斉に報道していた。