受験生たちは、お正月も関係なく勉強に励んでいることだろう。しかし、時間をかければ合格に近づくということでもないのかもしれない。偏差値35から東大に合格、『ドラゴン桜2』の監修も担当した現役東大生の西岡壱誠さんに、合格につながる勉強法を聞いた。
多くの受験生が頑張り方を間違えている?『頑張らない』の真意とは

落ちこぼれ高校生が東大受験を目指すドラゴン桜。その中で有名なセリフがある。それは「『頑張らない』これが東大合格のための第一歩だ」。
頑張らないで合格できるわけない、マンガのたわ言だ、と感じられるかもしれない。しかし、『ドラゴン桜2』を監修した現役東大生の西岡壱誠さんは、『頑張らない』は自身の経験からも合格のための肝だと話す。そこには、多くの受験生が頑張り方を間違えているという問題意識があった。
ーー「頑張らない」ことが大切って、どういう意味でしょうか?
西岡壱誠さん(株式会社カルぺ・ディエム代表)
「『頑張ったら合格できる』という“努力神話”に、我々はすごく囚われている気がしています。
それは自分の受験勉強の反省でもあります。僕自身、現役のときは偏差値35で、自分の勉強のやり方もわからず、めっちゃ苦労して勉強していたんですよ。机にとりあえず向かって、1日12時間勉強したら受かるんじゃないかと。
でも実際は、何時間勉強したから東大に受かる、ということは一切ありませんでした」
ーー1日12時間の勉強って、頑張っていますよね。でも不合格は、頑張りが足りなかったとか、東大は難しすぎるから、という理由も考えられますよね。『頑張らない』ほうがいいと必ずしも繋がらないのでは?
「頑張った結果として試験の点数に結びつくならいいのですが、そうでなければ頑張っても意味はないということです。では、どうすればいいのか。ここで『成績が上がる子』を見抜くことができる質問をしますので、考えてみてください」
【Q.今日はこれからどんな勉強をする?】
【回答】
A.英語をやります
B.数学の参考書を進めているので3問終わらせます
C.英単語を覚えるため英単語帳の1~100番を覚えます