点数を上げるための目標設定…自己流より真似がいい?!

ーーつまり、手当たり次第に頑張るのでなく、合格という大きな目標を具体的に点数で設定し、その点数に達するためにすべきことを細かく設定するんですね…。
西岡壱誠さん
「人間、目標がわからない時期が一番ツラいといわれています。がむしゃらに『頑張る』のではなく、『リスニングで点が取れない代わりに英作文で挽回しよう』みたいにゴールを明確にすることで、初めて『努力』ができるんですよね。
受験とは、やみくもに苦労や苦行をしろと言っているわけではありません。6割取るなら何をすればいいか、基礎問題と応用問題にそれぞれどう取り組むか…と目標を分解していき、そのために努力を積み上げる。ただそれだけのことなんだと、ドラゴン桜の桜木先生は語っているんです」
ーーでも、どうやったら点数を上げられるか、細かく目標を立てることにもセンスが必要な気がしますね。
「今の時代、希望校に合格するための方法は、本やSNSなど、いろいろなところで見つけられます。たとえば数学が苦手で文系科目が得意なら、自分と同じようなパターンで希望校に受かった人の合格体験記を探せばいいんです。
僕は2回目の受験で落ちたとき、東大に受かった人や成績がよかった友達に『ノート見せてくれ』と頭を下げまくりました。それで『自分の勉強法は全部間違ってたんだ』『自己流でやってたから2浪してるんだ』と思い知りました。
ドラゴン桜の『頑張らない、これが東大合格のための第一歩だ』というのは、東大生は究極の“面倒臭がり”で、いかに最短でゴールにたどり着けるかを考えがちだということもあると思います」
もちろん勉強法には様々ある。しかし、受験までに残されたわずかな時間をどのように使うか考える時、点数をどうやったら上げられるかという視点は大切かもしれない。受験生の皆さん、頑張って、頑張らないでください!