地元に「寄り添う対応」とは
環境省福島地方環境事務所・中村祥環境再生課長「1つ1つの場所にある1人1人の関係する方の地元の思いを汲んで丁寧に対応したい、迅速さと丁寧さを両立して地元の信頼と理解をいただける形で除染と解体を進めていきたい」
双葉町で公開された住宅の解体の現場で、こう話した、環境省の担当者。
去年、この「丁寧さ」を欠く出来事がありました。浪江町の赤宇木地区での住宅の解体で、所有者が立ち会いを希望していたにもかかわらず、所有者に通知せずに、解体していたことが明らかになりました。

TUFでは、一連の経緯を放送。環境省はこれを受けて、11月、所有者に謝罪の意向を示した上で「今後同じことがないよう、住民の意向を尊重する」と、方針を改めました。
原発事故からまもなく13年。国が繰り返す「寄り添った対応」とは何なのかが、改めて問われています。














