
この裁判は裁判員裁判で行われており、12月8日に長崎地方裁判所で開かれた初公判で、被告は起訴事実を認めた。裁判のポイントは量刑(被告人に科すべき罪の重さ)となっている。


検察官:
──犯行時、お酒を飲んでいましたか?
被告:「はい」
──殺害にお酒の力を借りようと?
「少しはありますね」
──まず首を絞めた?
「はい」
──なぜ?
「包丁とか使いとうなかったけんですね」
──どのように絞めたんですか?
「バスタオルを上に被せて、左手で口塞いで、右手で絞めた」
──バスタオルをなぜ被せたのですか?
「声を出されんごと」
──苦しんでいる様子は?
「最初だけ『苦しかたい』とだけ」
──騒がれると困るのはなぜですか?
「近所の人に聞こえて誰か訪ねてきたら困ると」
──次にどうしましたか?
「台所に行って包丁を持ってきました」
──刺すためですか?
「そうです」
被告は、妻の顔を押さえ、刺し身包丁でバスタオルの上から妻の首を1回突き刺した。