「もう一度世界と戦うためにも、まずはVリーグのタイトル奪還」

 来シーズンから「SVリーグ」として生まれ変わろうとしているVリーグ。2030年には世界一のリーグになることを目指すと標榜するこのリーグに、サントリーサンバーズをはじめ、現在V1に所属する男女のすべてのチームが参入に名乗りを上げています(現在、V1チームを含む男子14チーム、女子15チームが参加ライセンスを申請)。「我々の銅メダル獲得によって、世界に通用するという意味では1つの基準を作ることができた。当然、他のクラブにとってもこの世界クラブ選手権での活躍が目標に加わってくると思う」と話した山村監督。「もう一度世界と戦うためにも、まずはVリーグのタイトル奪還。Vリーグチャンピオンとなって世界一を目指したい」と、この週末から再開するVリーグに向けて新たな決意を示しました。

 世界と直結することで、ますます激しくなるVリーグのタイトル争い。ただ、これまで日本クラブが世界で結果を残すうえで支障となってきたのが、アジアクラブ選手権が代表活動と時期的に重なってきたこと。日本のクラブがアジアを勝ち抜くのが難しかった背景もある。Vリーグから生まれ変わろうとするSVリーグ。日本バレー全体の強化や活性化は勿論、JVA(日本バレーボール協会)とも協調しながら、日本のバレーボールクラブが本当の意味での世界一を目指す道筋を作ることができるのか。今シーズンのVリーグ、そして来季以降のSVリーグに注目していきたい。


(MBSスポーツ解説委員 宮前 徳弘)