仙台医療圏の4病院再編構想を巡り、宮城県は仙台赤十字病院と県立がんセンターの統合について、病院側と基本合意を結びました。仙台赤十字病院がある八木山地区、そして、新病院が設置される予定の名取市の住民からは賛成、反対さまざまな声が聞かれました。

横山眞志さん:
「病院がある地域の住民には何にも一切説明なし。本当に呆れますっていうか怒り心頭ですね」

仙台赤十字病院の近くに住む横山眞志さん(72)は、基本合意の締結に憤りを露わにします。八木山地区では県が5日前に住民を対象とした初めての説明会を開いたばかりでした。

佐々木富美子さん(73):
「先週の日曜日に説明会が開かれたばかりなのに、きょう基本合意って、もうびっくりもいいところ、これって誠意のせの字もない」
横山眞志さん:
「民主主義のかけらもない。私たちは一体県政に対してどのようにして自分たちの意思を届けるかその手段すらない」

12年前に病気を患い仙台赤十字病院がある八木山南地区に引っ越してきた横山さん。これからも移転反対を訴え続けると話します。

横山眞志さん:
「地域住民としての意思はこれからも強く発信していかなければならないと思いますし、そうじゃないと悔いを残すことになる自分自身も地域としても」

一方、新病院の建設予定地がある名取市の市民は…。

名取市民:
「名取市民としては大変好ましく、実現すればいいなと思います。救急病院が遠いんですよね。それが第一だと思う」


「病気して長く入院するところがないんですよね、名取は。結局は転院させられる。それが一つのところで受けれるのは良い」
「期待はあまりしないね。それだけの先生が来るかって問題がある」
「別々に2箇所3箇所とかに分けてそれのほうが良いと思いますけど。今のままでいって(欲しい)どっちかというと反対」