7月8日午前11時半ごろ、奈良県奈良市の近鉄「大和西大寺駅」付近の演説会場で、安倍晋三元総理大臣が撃たれました。消防によりますと、男が銃のようなもので2発撃ち、2発目が背後から安倍元総理の左胸や首にあたったということです。安倍元総理は8日の夕方、死亡が確認されました。元警視庁特殊部(SAT)隊員の伊藤鋼一さんはMBSの取材に、今回の犯行の特徴と警備上の問題点を指摘しました。


 まず、使用された銃器については「模造銃」の可能性があると指摘。銃身が長い銃であれば、当然不審に思われて察知されるが、模造銃なら隠して持ち運ぶことも可能で、過去にも過激派が使用したこともあり、丈夫な「撃針」と「撃鉄」があれば、銃弾を発射することができるということです。目撃されている10mまでの距離なら、容易に命中させることが可能だと指摘しています。