では今後の雪は、いつどこで警戒が必要になってくるのでしょうか。

気象防災の専門家・国土交通省気象防災アドバイザーの近藤豊さんは、山陰地方では、始めはいわゆる「山雪」、そして明日にかけ「里雪」にも警戒が必要だと指摘します。

国土交通省気象防災アドバイザー 近藤豊さん
「大陸から中国地方に流れ込んでくる冷たい空気が海上で雪雲になります。その雪雲が中国山地でぶつかってますね。地形によって強化されて雪雲が発達する。それによって、瑞穂(島根県浜田市)や赤名(島根県飯南町)で積雪量がどんどん増えているという状態です」

そして、明日にかけては「里雪」にも注意が必要です。
大雪をもたらす雪雲「JPCZ」が山陰地方に入ってくるおそれがあると、近藤さんは指摘します。

国土交通省気象防災アドバイザー 近藤豊さん
「今よく話題になりますJPCZという発達した雪雲が山陰地方に南下するんではないかという予想になってます。
大陸から入ってくる西風の強い風と、巻き込んでくる北から入ってくる風が山陰地方でぶつかり合って、雪雲を形成するんではないか。要するにJPCZですね。鳥取県西部から、特に東部。兵庫県の県境付近では、非常に大雪になるんではないかということを表現してるわけです」

21日夜から22日朝にかけて特に警戒が必要ですが、このJPCZが入る場所や時間は予想と大きく変わる可能性もあります。どのようなケースが特に注意すべきパターンなのでしょうか。