プロ野球・楽天から海外FA権を行使し、メジャー挑戦を目指していた松井裕樹(28)がパドレスと5年契約を結んだと24日(日本時間)、球団が発表した。パドレスには3月のWBCを共に戦った、ダルビッシュ有(37)が所属しており、再びチームメイトに。ドジャース・大谷翔平(29)も同地区所属となるため、対戦が実現しそうだ。これでナ・リーグ西地区には日本人選手が4人となった。

今季、パドレスは82勝80敗でナ・リーグ西地区3位とプレーオフ進出を逃した。今オフには全162試合、打率.275、35本塁打、109打点のJ.ソト(25)を2対5のトレードでヤンキースに放出。投手では2023年14賞をあげて2度目のサイヤング賞を獲得したB.スネル(31)はFA、同じく14勝を挙げたM.ワカ(32)は18日(日本時間)にFAでロイヤルズに移籍が決まった。さらに33セーブをあげたJ.ヘイダー(29)もFAで去就がはっきりしていない。

WBCの合宿では公式球に苦戦していた松井がダルビッシュに助言を受けるなどしており、心強い先輩と同僚になる。ダルビッシュも、松井のパドレスとの合意報道を受け自身のSNSでツーショット写真と共にコメントするなどその行方を見守ってきたが契約の報道が出ると歓迎のコメントを出した。

ナ・リーグ西地区には大谷と山本由伸(25)のドジャースが所属。松井が中継ぎ・抑えで起用された場合、試合終盤での大谷との対決にも注目される。パドレスの来季の開幕戦の相手はドジャースで、開幕早々に日本人選手4人の競演の可能性がある。

■松井裕樹(まつい ゆうき)
1995年10月30日生まれ。神奈川県横浜市出身、174cm・74kg、左投左打。2012年、桐光学園で第94回全国高校野球選手権に出場し、1回戦の今治西戦で10連続奪三振と1試合22奪三振を記録。2013年に5球団競合の末、楽天に入団。2023年に史上9人目となる通算200セーブをマーク。27歳5か月での達成は史上最年少記録となった。通算成績は25勝46敗236セーブ76ホールド、防御率1.57、860奪三振。