産科の医師が不足しているため、NTT東日本関東病院は、およそ100人の妊婦に他の病院への転院を求めていることを明らかにしました。

東京・品川区のNTT東日本関東病院によりますと、常勤の産科の医師に急病や産休、退職などが重なり、通常の体制の半分以下の4人となったため、夜間や休日の対応が難しくなったということです。

そのため、先月14日から新たな妊婦の受け入れをやめた上で、今月5日から来年4月までに出産する予定の妊婦およそ100人に転院を求めているということです。

病院は「最優先すべきことは妊婦さんに安全かつ安心して出産の日を迎えていただける環境を整えることだ」として、妊婦に近隣の病院を紹介しています。

厚労省によりますと、▽分娩は夜間や休日にも対応できないといけないこと、▽出産の高齢化などによりリスクの高い妊婦が増えていることから、産科医の不足は全国的な課題となっているということです。