
2階には、皇太子が居室として使用した「御座所」や「御寝室」などがほぼ当時のまま残されているほか、「仁風閣」と命名した東郷平八郎の直筆の書も飾られています。
仁風閣 坂根達哉 館長
「山陰では、明治時代の建物は非常に希少です。当時の形でいまも残されているのは、大きな意味があります」
しかし、前回の改修工事からおよそ50年が経ち、ペンキが剥がれ落ちたり腐食が進んだりと、老朽化が目立ってきました。
そこで、鳥取市はおよそ5億5700万円をかけ、耐震工事も含め大改修することに。期間はおよそ5年間です。
仁風閣 坂根達哉 館長
「建築当初からまだ触ってない場所もたくさんあります。そういった場所を、小屋組みを含めて1度大きく解体して細かく調査したうえで、明治時代の形により近い形で戻そうというのが大きな狙いです」
安松裕一 記者
「しばらく見納めとなる仁風閣。そこで最初で最後、貴重な機会が設けられます。御座所の特別公開です」