鍋の汁を飲みすぎると・・・

富山短期大学 食物栄養学科 竹内弘幸教授:「鍋とか汁物のつゆの中にも、塩分が多く含まれているので、たくさん飲んでしまうと、塩分の摂りすぎにつながってしまう」

竹内教授によると鍋の汁に含まれる塩分に注意が必要だといいます。

鍋の汁には具材のうまみが出ていてついつい飲みすぎてしまうという人も多いのではないでしょうか。実際に街の人に聞くと・・・。

60代女性:「飲んで、お雑炊にしちゃう。」
10代男性:「結構飲みますね。残ったら次の日にご飯を入れて雑炊にしたりとか。」
20代男性:「飲みはしないんですけれど、ごはんとか入れて雑炊にしたり、うどんとか入れて。」
10代女性:「飲みます。最後はうどんを入れて一気に」

食塩の一部であるナトリウムは人体に必要なミネラルの一種で夏には不足気味になりますが、冬には過剰にとりがちになるといいます。

特に飲み会が多い、年末年始は要注意です。

富山短期大学・食物栄養学科 竹内弘幸教授:「塩分を摂りすぎると血圧が上がってくるということで、高血圧でいろんな血管の病気、脳卒中や心臓病につながったりする」

塩分の取り過ぎは、高血圧につながり様々な病気を引き起こす可能性があるといいます。高血圧のほかにもむくみや口の渇き、また、胃がんや食道がんのリスクを高めることもあるそうです。

単純に比較はできませんが、1人前の鍋には3~5gの塩分が含まれるといいます。

厚生労働省が発表する「日本人の食事摂取基準(2020年版)」では、塩分の摂取量の目標を食塩相当量として成人男性で1日当たり7.5g未満、成人女性では6.5g未満と設定されています。

しかし、日本人の食塩摂取量の平均値は男性が10.9g、女性が9.3gと目標摂取量よりも多く摂取しているといいます。