温暖化が進み、2024年以降もリンゴなどの農作物が作りづらい気候が続くと予想される県内。

こうした中、県の果樹試験場ではある実験を行ってきました。

県果樹試験場 櫻井美央(さくらい・みお)研究員:
「ハウスの中にリンゴの木を定植して、窓の開閉と夜間のボイラー燃焼によって、平年値プラス2度の気温条件を再現して、リンゴ栽培への影響を見ている施設」

およそ113平方メートルのハウスでは、2021年まで「ふじ」を栽培して、平均気温の上昇がリンゴの生育に与える影響を調べてきました。


櫻井さん:
「果実の大きさが大きくなって、果形としては横の肥大が旺盛で、ちょっと扁平な傾向というような果実の大きさと形については(今後)そういった果実になってくるという予想」

果樹試験場では、実験の結果を踏まえて温暖化が進んだ場合でも品質の良いリンゴを栽培できる技術の開発を目指していきます。

櫻井さん:
「こういった影響が出るとか生産量がどうなるか、どういった果実に影響が出るといったところを早い段階で情報を出すことで、どういった対策を取っていくかというところを考えていくというところができればいいのかなと思っています」

様々な農作物に影響を与えている気候変動。

丹精込めて育てている農作物を守っていくためにも、温暖化防止と栽培方法の両面から対策を考えていく必要があります。