安倍晋三元総理が7月8日午前、奈良県内で銃で撃たれ、心肺停止の状態となっていることを受け、安倍内閣の教育再生会議委員などを務めた静岡県の川勝平太知事が報道陣に答えました。

静岡県 川勝平太知事
「安倍晋三氏の無事を切に願っております。言論の自由が保障されている社会、言論で闘っている真っ最中に、言論を封鎖する、背後から容赦なしに撃ったということ。まさに卑劣なる行為、卑怯者の行為であると思いまして、断じて許すことができない。安倍さんの強靭な精神力で何としてでも回復してもらいたいと強く思っております」

「一番最近お目にかかったのは5月14日、吉田町の防潮堤の完成式にお見えいただき、防潮堤の完成をお祝いする素晴らしい演説、祝辞をいただいた。隣に座っていたので1時間半余りご一緒したのですが、朝から雨が強く降っていましたが、安倍元総理が到着された時に、富士山が姿を現し、防潮堤の植樹をした際にも振り返れば富士山だったので、安倍氏に声をかけまして『富士山がまだ見えています』と、にっこりとしながら『見えてますね』と。頭を下げながら手を振っていた姿が一番最近の姿」

「教育再生会議、第1次安倍内閣の時にもご一緒して、美しい日本を作っていこうと会議も主催されて官邸で美しい国とはどういうものですかと私は聞いた。そのときに『敷島の大和心を人問はば朝日ににほふ山桜花』という有名な歌を聞かされました。これが自分の思い描く日本の美しい姿だと言われていました。その途中で病に倒れられて、やがて不死鳥のごとく復活して第2次安倍内閣になられた」

「一昨年11月、リニアのことで大変尽力をしている中、何としても政治家の知恵をお借りしたいということで議員会館にご挨拶にまいりまして、忙しい中30分余り時間を取っていただいて、静岡県のリニアの状況について資料をご覧になっていただいた。『リニアと自然環境の保全』を両立させることが大事だと。自ら日本を背負うという気概を持って、病身でいながら戦いながら今日まで来られている姿を見ているので、強靭な精神をもって、負けてはならないと祈りたいと思います」