いや、我々はあの法律の執行者なので、そういうことが絶対ないとは言いませんけれども、そういうメンタリティがちょっと無いですね。

我々は仕事をしていると。裁判官は仮に1人が死んだとしても、いくらでも替えが利くものですから。

そういう意味では、別に狙う価値がないわけですよね、と私は思いますけどね。

ーーロシア側から指名手配が出たという報道があって以降、ロシアから何か物が届いたとか、知らせがあったとか、ロシア側から何かアクションは?

個人ですか。それは…どうでしょうね。ちょっと言えないですね。

ーー指名手配したよ、という知らせが来るものなんですか?

いや私は報道で知りましたので、NHKさんのテレビで知りました。

ーーご自身にはそういうものは来ない?

それは来ないです。

ーー指名手配後、ご自身で気をつけていることなどは?

まぁ気をつけてます。知らない人とご飯を食べに行かないとか。

元々気をつけていますので、ICCの場合は、いろんな国の事件をやっていますので、日本の中にいた時、自分が検事をやってた時とは全然違うので、どんな国かわからない国が多いですよね。

ですから、そういう人たちがこっそり入り込んでるってことも十分ありえますので、今まででも同じように注意はしてます。

* * *

国際刑事裁判所の判事という一般にはなじみのない職業。

赤根判事の立場上、コメントできない事柄も多いはずだが、答えられる質問には明確な回答がある。

自分自身の仕事の定義と信念がはっきりと定まっている印象だ。

「事実と証拠」に基づき「我々の職務」を全うするだけだと語るが、それができる人は多くはないだろう。

淡々とした言葉の端々にプロフェッショナルとしての矜持を感じた。