沖縄への鉄軌道の導入と、それに伴うまちづくりを考えるシンポジウムが宜野湾市で開かれました。
このシンポジウムは、沖縄の交通課題の解決や鉄軌道を導入する効果などについて広く知ってもらおうと、県が開いたものです。

このなかで都市計画に詳しい、東京工業大学名誉教授の中井検裕さんが基調講演し、国内で初めて次世代型の路面電車ライトレールを取り入れた富山市を例にあげ、JRとの乗り換えで利便性を向上させたり、既存の路面電車を環状化したりするなどして「コンパクトシティ」を推進していることを紹介しました。
このほかワークショップでは、兵庫県で鉄道の乗車体験などをした中高生が登壇し、沖縄のバスに比べ運賃が安いことや、駅にバスターミナルが整備されていて乗り継ぎが便利なことなどを発表しました。

県は2018年に、専門家や県民の意見を基に那覇市と名護市を59分で結ぶ推奨ルートを選定していて、今後も引き続き検討を重ねることにしています。