新型コロナウイルスの新規感染者数が急増しています。
7月7日、東京では2日連続で8000人を超える感染者が発表されました。感染のピークはいつ頃なのか?ネット上の不安の声に専門家が答えます。

■感染者2日連続で8000人超 ピークはいつ頃に?

上村彩子キャスター:
新型コロナウイルスの新規感染者数が急増しています。

東京都 新規感染者数
▼7月6日:8341人 前週比約2.2倍(3か月ぶりの8000人台)
▼7月7日:8529人 前週比約2.4倍

今後、感染拡大はどうなっていくのでしょうか?東京都の新規陽性者数AI予測(7日間平均)のグラフを紹介します。

名古屋工業大学の平田晃正教授ら研究チームが試算したグラフです。オミクロン株「BA.2」が、感染力が強いとされる「BA.5」に、今後1か月間でほぼ置き換わると仮定すると…

「BA.5」の感染力が「BA.2」の1.1倍と仮定した場合
➡ピークは8月14日 9065.9人

「BA.5」の感染力が「BA.2」の1.2倍と仮定した場合
➡ピークは8月16日 1万3671.5人

7月末に「まん延防止」などの行動制限をした場合(感染力は1.1倍と仮定)
➡ピークは8月21日 6789.6人

規制をしなかった場合と、ピークの差は2000人程度ですが、9月になると、両者にあまり差がありません。

平田教授によると「オミクロン株以降、感染力が相対的に大きくなったため、“行動制限”の効果は限定的である可能性がある」ということです。

では、感染力1.2倍で行動制限をした場合はどうでしょうか?

平田教授
「感染力1.2倍で行動制限をしても、減り方はほぼ同様と推定している。もし“マスクを外して”となると格段に増加するのではないか」

7月7日午後に行われた東京都モニタリング会議で、国立国際医療研究センター大曲貴夫医師は「4週間後の8月3日には1日あたり約5万4902人となり、第6波のピーク時を超えるのではないか」ということです。

ホラン千秋キャスター:
ピークの時期に5万人超の感染者が出てくるのではないかということですが、PCR検査は追いつくのでしょうか?

国際医療福祉大学 感染症学講座 松本哲哉主任教授:
少なくとも、東京都がこれまでで最も多く検査した時期で、おそらく20万件ぐらいだと思います。今後の数も想定して、29万件ぐらいまでは検査できるような体制を整えることになっていますが、もし5万人ぐらいの感染者が出るとなると、とても29万件では、カバーできないと思いますから、検査能力が結局追いついてこなくなる可能性はあると思います。

ホランキャスター:
検査を受けたいけれども、受けられずに自宅待機をしなければならない方や、そんなに症状は重くないので外に出てしまうという方も現れてしまうかもしれない?

松本主任教授:
例えば、ワクチンを打った人は症状が軽めに出やすいわけです。そういう人は、自分が感染してるとも思わないので、当然やっぱり外に出ていくでしょう。症状が強く出た人は、気になって検査して、陽性が出る人もいるでしょうけれど、結局、社会全体として見たときは、感染者のなかで検査にちゃんとたどり着いて診断まで行く人は、全体の中の一部でしかない可能性はあると思います。

井上貴博キャスター:
その中で、今回の波をどう乗り切るかというところです。オミクロン株は病原性が少し弱そうで、重症化率は低いが、一定数、合併症で重症化してしまう方がいる。一方で、いま行動制限するのは現実的ではないと思います。何か打つ手やアイデアはございますか?

松本主任教授:
感染者数が相当出たとしても、都知事も言っているように、重症化をなるべく抑制していく。お亡くなりになる方を減らす。ワクチンを打っていただくことも大事ですけれども、リスクが高い人を優先的に検査して対応していく。
若い人たちがちょっと喉が痛いぐらいであれば、家にいていただければ、その人からは広がらない。「重症化しやすい人」と「軽症で終わる人」の幅は広くなっていますから、対応は変えていく必要があるんだろうと思います。