「国会議員側が本筋。ただ立証のハードルは高い」

（立岩氏）特捜の捜査って、私も間近で見ていましたけど大変です。国会議員を逮捕しないと、特捜としては、あんまりいい事件じゃなかったね、になっちゃう。それは虚栄心ではなくて、元々は世直し班の発想だから。あとは、ガサ（家宅捜索）をどこに打つか、打つかどうか、なんです。

　「桜を見る会」のときは確か打たなかった、任意提出だった。なんていうことをやっちゃうと、全然向こう側の資料ですから。でももし入れば根こそぎやるわけですよ。そうすると、あらゆる証拠が、検察に集まるわけで、逃げられない状況に追い込んでいけるわけで、それが勝負です。

（亀井氏）国会議員側が本筋ですね。ただ、立証のハードルは高いです。かなり高いと思いますね。要するに「知っていただけ」では駄目なんです。共謀じゃないんです。この犯罪の主体は会計責任者なんです。普通の事案と違って、ランクが下の人が、主体になってしまうんです。なぜかというと、『収支報告書を出す人が誰か』ということが問題だからそれを采配する人が問題ではないんです。だから会計責任者との間で共謀があるかどうかです。しかも共謀ってのは、知ってるだけじゃなくて、「指示するとか、積極的に任用するとか、話し合うとか、相談するとか」そこが必要ですから、そこの事実を立証する必要あります。