2023年5月に開かれたG7新潟サミットでも打ち上げられた慰霊の花火『白菊』の生みの親で、長岡花火の発展に大きく貢献した花火師・嘉瀬誠次さんが14日に亡くなりました。101歳でした。
嘉瀬さんは、花火を通して平和の尊さを発信し続けました。
長岡空襲の犠牲者を慰霊するため、毎年8月1日に打ち上げられる真っ白な花火。
『白菊』です。
この花火を生み出したのが、新潟県長岡市の花火師・嘉瀬誠次さんです。

嘉瀬さんは、第二次世界大戦終戦後には旧ソ連によるシベリア抑留を経験し、多くの仲間を失っていました。
嘉瀬誠次さん
「戦争で亡くなったその人たちに、今は何やっても届かないけども、せめて自分が作った花火を、白菊という花火を上げて、これを見てくれよと…」