新潟県燕市で、県内で出荷が最も早いと言われる“春きゅうり”の収穫が始まっています。ただ今年は、深刻な原油高を背景に、ハウス栽培を続ける生産者からは「不安の声」も上がっています。

燕市吉田地域のブランド『もとまちきゅうり』は、冬の寒さで甘味が増して皮がやわらかいのが特徴。今年の2月は暖かい日が多かったことから生育も順調だというこです。

2月末から始まった出荷も今がまさに最盛期ですが、収穫の喜びの声が聞かれる一方で、生産者は“暖房費”に不安を隠せません。

【本町そ菜出荷組合 瀬戸隆正さん】
「これから値上がりしていくなかで、暖房費を抑えると収穫量に影響するんじゃないかなっていうのは、やっぱり懸念していますよね」

『もとまちきゅうり』を育てている広さ10aほどのハウス室内の気温は26℃前後。
その気温を保つために暖房が欠かせないほか、土中には温水を通すパイプも引いているそうで、それらの燃料となる重油の費用は1か月で20~30万円ほどかかるそうです。

ところが、イラン情勢の緊張が高まるなかで原油価格も急騰。
その影響からか、新潟県内でもレギュラーガソリンの平均小売価格の値上がりが続いています。

政府は対策を打つとしていますが、その先行きは不透明です。

「心配かなとは思うんですけども、値段を上げて販売するっていうふうになるんであれば、私たちもそれに見合った品物を作っていくのが大事なんじゃないかなとは思ってます」

原油価格の急騰が農産物の生産現場にも影を落とすなか、『もとまちきゅうり』の出荷は6月下旬まで続くということです。