40年ぶりの新型車両は「もう酔わない?」

岡山駅と出雲市駅とを結ぶ特急「やくも」に新型車両が導入されるのは、実に約40年ぶり。

いま、伯備線を走っている「やくも」381系(【画像⑥】)は、1982年から走り続けている全国で唯一現役の国鉄時代の特急車両です。

【画像⑥】

ただこの381系は、「乗り物酔いに悩まされる」と運行開始当初から現在に至るまで、多くの声が上がっていました。

中国山地を越える際に、極力スピードを維持しながら多くの連続するカーブを通過する特急やくも。その揺れを軽減すべく「自然振子式」を採用していますが、それにも限界があったといいます。

【画像⑦】

その揺れを極力抑えて、乗り心地を向上させようと今回開発されたのは、車内のドア脇に設置された【画像⑧】の「車上型の制御付自然振子方式」です。

振子を制御する新型の装置などを取り入れたことで、緩やかな車体の傾斜を実現し、乗り物酔いがこれまでと比べ最大23%改善されたということです。

【画像⑧】