注目される3人の選手

入部4年目の山下一貴選手(26)は、今年8月、ハンガリーのブダペストで開催された世界陸上の男子マラソンに自身初となる日本代表として出場。
両足のけいれんに見舞われながらも、世界を相手に12位と健闘しました。
マラソン部のスローガン “長崎から世界へ”を体現する若きエースです。

三菱重工マラソン部 山下一貴選手:
「まずは “区間3位以内”を自分の目標にしています。いつも上位の1位や2位でタスキをもらって、自分のところで順位を落としてしまうことが多いので、今回は順位を上げるぐらいの気持ちで走りたい」

笑顔がトレードマークの山下選手。
ニューイヤではどんな『イチタカ スマイル』を見せてくれるでしょうか。
三菱重工マラソン部 山下一貴 選手:
「(イチタカ スマイルは)大学の後輩が作った言葉なんですけど、それで認知してもらえるのであれば嬉しい限りですが、友人とかにはバカにされます(笑)」

チーム最年長の定方俊樹選手(31)の持ち味は、経験を活かしたレースの駆け引きと、ラストスパートでの勝負強さです。
普段から地道に積み上げてきた成果が発揮されたのが今年10月、中国 杭州で開催されたアジア大会でした。自身初となるマラソンの日本代表として出場し、最後まで粘り強く走り抜いて4位入賞を果たしました。自信と経験で更に成長した走りに注目です。

三菱重工マラソン部 定方俊樹 選手:
「次で待つ選手のために “自分に託された仕事”を果たすということを、いつも駅伝で走るときに思っていて、僕はニューイヤー駅伝では、しっかり自分の仕事を果たすことができていると思います。どの区間を走るか まだ分かりませんが、しっかり自分の仕事を果たしたいと思います」

そしてチームの絶対的エースが井上大仁選手(30)です。
2018年のアジア大会、マラソンで優勝を果たした金メダリストです。
積極的に攻めていく走りと粘り強さが持ち味。今年10月、東京で開催されたMGC(マラソン グランド チャンピオンシップ)では7位でした。12月の記録会でも満足いく記録を残し、順調な仕上がりを見せています。

三菱重工マラソン部 井上大仁 選手:
「先日の記録会では、ある程度まとめることができたので順調かなと思います。(自分が)走る区間で区間賞をとって、チームの初優勝を目標にしっかり頑張っていきたいと思っています」