■“生乾き臭”に有効な洗濯方法は?検証実験

では、生乾き臭を防ぐ“有効な洗濯方法”はあるのでしょうか?実験で検証しました。

【実験】
夏の雨の日を想定し、湿度70%・室温30度に保たれた部屋を用意。
Tシャツとタオルを4枚ずつ用意し、サウナで汗をかき汚れを付着させ、洗濯槽の中で一晩放置します。その後、

▼普通に洗濯
▼64℃のお湯に20分漬けた後、洗濯・脱水
▼洗濯・脱水後、スチームアイロンをかける
▼除菌効果のある漂白剤を使用して洗濯

4つのパターンのTシャツをほぼ同じタイミングで部屋干し。6時間後に臭気計でニオイを測ってみると・・・臭いが強いことを示す数値の高い順に、
①通常の洗濯  35(嫌なニオイ)
②熱湯     13(ほとんどニオイなし)
③漂白剤     9(ニオイなし)
④アイロン    5(ニオイなし)


何の対策もしなかったTシャツが一番“臭いが強い”数値を示し、一番“臭いがしない”のはアイロンという結果になりました。

恵俊彰:
これ見ると、(モラクセラ菌は)やはり熱に弱いというのが見てとれますね。漂白剤も結構効果があるんですね。そして、洗濯の際のワンポイントアドバイス。洗濯前、脱いだ服は「裏返す」のが正解とのこと。
鈴木氏によると『皮脂汚れが菌の大好物なので、皮膚と接している裏側をしっかり洗濯するのが効果的』
洋服同士がこすれて、より汚れが落ちるようになるということです。

弁護士 八代英輝:
「子ども達、裏返していてくれてありがとう」ですよ。あれは合理性があるんですね。

■鍵は5時間!プロが教える効率的な乾燥法

モラクセラ菌は高温多湿の中で5時間経過すると、爆発的に増殖するということで、
鈴木氏によりますと『洗濯から5時間が菌増殖のわかれ目。5時間以内を目安に乾燥させることが大事』なのだといいます。

5時間以内に乾かすポイントとなるのが、「温度」「湿度」「風」の3つ。
この3つをふまえて、効率的に乾燥させる方法を洗濯のプロ、鈴木氏に伝授してもらいました。