後を絶たない特殊詐欺。特に鳥取県では今年、過去最悪の被害額となっていて、被害はさらに増え続けています。今回BSS山陰放送は、先月、詐欺被害に遭いかけた女性に話を聞くことができました。言葉巧みに相手を騙す手口とは?そして間一髪で助かったポイントとは?
田中さん(仮名・60代)
「怖かったし、腹立たしい方が先でした。自分自身に。なんでこんなことにだまされて、分からなかったんだろうっていう」
こう話すのは鳥取県米子市在住の田中さん(仮名)。
先月28日午後4時頃、家の固定電話にかかってきた1本の電話が全ての始まりでした。

【当時の電話でのやり取りを再現】
田中さん「もしもし?」
男「田中さんのお宅ですか?米子市役所のものなんですけど、おばあさんの介護保険の高額医療費の支払いに間違いあり、返還の手続きをしたいと思っています」
田中さん「ああ、そうなんですか、はい」
男「ただ、きょうの午後4時までだった支払いに際しての申請が終わっていません。今からでも銀行で申請してもらえたら、田中さんの口座に払い戻しできるので、後ほど金融機関の者からお電話させますね」