奥が深いスパイスとだしの世界

 2人でスパイスのレシピを決め、いざ調理開始です。この日は藤田さんが主にカレーペーストを担当。スパイスを炒って香りを立て、だしに合うようミキサーでピューレ状にした玉ねぎを合わせます。
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 並行して中嶋さんが昆布と混合節からだしを取ります。
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 カレーに鶏肉を合わせて、だしをかけたご飯の上に盛り付け、試作品第1号の完成です。藤田さん曰く、まだ誰も食べたことがない出汁茶漬けカレー、そのお味は?

 (藤田さん)「カレーとご飯はおいしいし、ご飯とだしもおいしいけど、もうちょっとカレー・ご飯・だし全部を混ぜたときの方が…。カレーをだしで溶いたときにおいしいスープカレーになっている、っていうのが目標なので。そこがもうちょっとだなと思います」
 (中嶋さん)「2個の相性だから難しい」

 彼らの専門であるカレーと、扱い慣れていないだし。2つの要素がうまくかみ合っていないようです。さぁどうする京大カレー部。
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 (中嶋さん)「やっぱりカレー部である以上、意識を重きを置くべきはカレーだから、こっちに全力を注いで」
 (藤田さん)「でもやっぱりカレーが一番なのはその通りだと思います」

 カレー部の本分はやっぱりカレー。中嶋さんのアドバイスに沿って、だしの味は変えず、まずはカレーに集中することにしました。