県立病院の老朽化です。

県立精神医療センター 村上浩明総務財務グループリーダー:
「修繕といっても大規模に手をかけられないできたので、こういう風に部分的な補修をして今まで凌いできた」

名取市の県立精神医療センター。築41年になる建物は老朽化が進んでいて雨漏りのたびに応急処置でしのいできました。また、中庭の配管は…。

県立精神医療センター 村上浩明総務財務グループリーダー:
「屋根から雨水を下に落とす管になるが、このように錆がひどくて腐食が進んでいる」

利用者からは修繕を求める声が上がっていて、県は、開会中の議会に一般会計補正予算案、2億1300万円の修繕費を計上しています。

県立精神医療センター 村上浩明総務財務グループリーダー:
「じきに建て替えだということもあって、大規模な修繕はなるべく手をかけずに最低限の修繕でということでしのいできた。建物の老朽化が進んでいる中で診療態勢をとらなければならないということでご迷惑をかけているが、今回最低限の修繕ができることになりそうなのでそういったところでは、今よりは環境改善が図られると思う」

県立精神医療センターは老朽化のため2012年から建て替えが議論されてきましたが市内に適地がなく、2021年から4病院再編の枠組みの中で移転が検討されています。一方で、大規模修繕などにかかる費用として精神医療センターには8億円以上、がんセンターにも20億円以上が県から毎年投じられています。

県の構想は当事者の声を反映して丁寧に議論しなければなりませんが、議論が長期化すればするほど、施設の維持のため多額の費用がかかってしまうのも現実です。

県は、12月17日に仙台赤十字病院がある太白区八木山地区で12月23日に東北労災病院がある青葉区台原地区で住民向けの説明会を行うことにしていて、他の地域でも予定しています。