裏金疑惑で窮地に陥った岸田政権。
自民党の石破元幹事長は「国民の税金をいただいているので、収支の明確化を厳格にする“政党法”が必要ではないか」と述べました。また疑惑を持たれた政治家の説明責任については「各議員の調査は、透明性と迅速性が求められる」と述べました。

政治資金規正法とキックバック 石破元幹事長「そういうこと自体、考えの外だった」

小川彩佳キャスター:
派閥のパーティー券の不記載というのは常態的に行われていたとも言われていますけれども、石破さんは自民党の幹事長を2012年から2014年まで務められましたが、気づかなかったんですか。

自民党 石破茂 元幹事長:
すみません。きちんと把握していませんでした。

小川キャスター:
きちんと把握していなかったと。

自民党 石破茂 元幹事長:
政治資金規正法というのは、「“入り”をきちんとしましょうね」というもの。ある程度、政治にはコストがかかる。だけど、お金に左右されない政治を作りたかった。

そうすると、「どれだけ入って」「どれだけ出たか」、それは「誰が出したのか」みたいなことを明らかにして、「政治はお金には左右されませんよ」ということを示す。それが政治資金規正法だと認識しています。

そういうこと(キックバック行為)があること自体、考えの外だったということですね。

小川キャスター:
キックバックというのは全く(考えの外だったと?)

自民党 石破茂 元幹事長:
(例えば)決められた(量)よりも頑張って余計に売りましたと。それを、報奨金みたいな形で戻すということはあるんです。だけどそれを1回、派閥の経理に入れて、そこから個人の資金管理団体に出す。“入りと出”は常に明確だということです。

キックバックというのは、なんとなくネガティブな響きだけども、キックバックが悪いのではなく、それを記載しなかったことが問題だということなんです。

小川キャスター:
不記載があったというところですよね。