熊本市の文教地区・大江にある遺跡群で約1000年以上前の建物の跡が見つかりました。

この建物、一体、何に使われていたのでしょうか。

記者「こちらの住宅街の一角に、現在発掘調査がおこなわれている大江遺跡群があります」

大江遺跡群で発掘されたのは奈良時代に作られたとみられる建物の跡です。

大江遺跡群は奈良から平安時代の集落が密集する貴重な遺跡で大和朝廷のもとで作られた役所があったと言われています。

近くに住む男性「遺跡はまあまあ出る、区域なんでしょうね。何かでる時には見にいっていました」

近くに住む女性「また新たな発見があるかもしれないですね、どうなんでしょうか」

今回見つかったのは建物3棟分、33基の柱の穴。柱の直径は最大で60センチメートルもあったと推測され、周辺からは炭化した米などが出土していました。

このことから建物は、役所に納められる稲を保管する(*)正倉(しょうそう)とみられています。

熊本市 文化創造部文化財課 藤島志考 文化財保護主任主事「今回、奈良時代の託麻郡エリア出の発見になり、(当時の)託麻郡の政治的な部分を考える上で非常に重要な発見になった」

今週末には一般の人向けに熊本市が現地説明会を行うということです。

発掘された場所は

建物跡が発掘されたのは、熊本県立劇場や開新高校があるあたりです。

仮に、見つかった建物跡が正倉だったとすれば、この地域が当時、政(まつりごと)の中心だったかもしれないということになります。

--今回なぜ調査が行われたんですか?

今回建物跡が発見された場所は集合住宅を建設する予定で、埋蔵されている遺跡が
あるかもしれないということで調査が行われました。

出土したものは記録保存するということです。

*正倉(しょうそう)…中央・地方の諸官庁または寺院などの倉庫のうち重要なもの【一部引用:広辞苑第六版】