ウクライナのゼレンスキー大統領はワシントンを訪れて支援の継続を訴えましたが、アメリカ議会からは支援予算案の年内の可決は不可能だという見通しが出ています。

1年前は熱狂的な歓迎を受けたゼレンスキー大統領。今回、待っていたのはウクライナ支援をめぐるアメリカ議会の高い壁でした。

アメリカ バイデン大統領
「私もアメリカ国民もウクライナに背を向けることはありません」
ウクライナ ゼレンスキー大統領
「プーチンが何をしようと彼は何一つ手にしていません」

首脳会談で支援を続けると強調したバイデン大統領の発言とは裏腹に、アメリカのウクライナ支援予算は年末までに枯渇する見通しです。

バイデン政権は議会に追加予算の承認を求めていますが、野党・共和党の一部はメキシコから国境を越えてくる不法移民などへの対策を優先すべきだと主張し、譲りません。

ゼレンスキー大統領は共和党の指導部に直談判しましたが、慎重な姿勢を覆すことはできませんでした。

共和党 ジョンソン下院議長
「ウクライナで何を行い、アメリカ国民の貴重な税金の使途をどう監督しているのか、明確にする必要がありますし、国境対策の強化も必要です。どちらも不十分です」

共和党の上院トップは、予算案を今年中に可決するのは「事実上不可能だ」と述べました。

今後も与野党の妥協が成立しなければ、「ウクライナに背を向けることはない」というバイデン大統領の約束は守られないことになります。