「悪ふざけでも犯罪になる」
小川彩佳キャスター:
有罪判決が出され、一つの大きな戦いの節目を迎えられましたが、いま率直にどんなお気持ちですか。

五ノ井里奈さん:
本当に自分の人生を賭けて戦ってきて、やっと今回、有罪判決が出て、本当は彼らたちに心から反省して欲しかったんですけど、でも、やっと報われる日が来てよかったなと思ってます。

藤森祥平キャスター:
今回の裁判では被告の3人の振る舞いについて「わいせつな行為に当たるかどうか」が争点になりました。3人の被告は「性的な意味ではなかった」などとして無罪を主張してきました。ところが、裁判所が言い渡したのは、懲役2年、執行猶予4年の有罪判決ということになりました。
今回の判決について、ハラスメント問題に詳しい武井由起子弁護士はこのように話します。

武井由起子 弁護士
「MeToo運動から始まった社会的な流れを加味した上での判決だったのでは」
これは裁判所の進歩を感じた、という捉え方だそうです。
小川キャスター:
五ノ井さんは全6回の審理全てに出廷されました。この間は自身の体験をなぞらなければならないなど、過酷なことが様々あったと思います。この裁判を通して五ノ井さんが伝えたかったことは、どんなことでしょうか?

五ノ井さん:
やはり「悪ふざけでも犯罪になる」ということをしっかり彼ら自身にも伝えたかったですし、いま日本社会においても、悪ふざけでも犯罪になるというのを、この結果で一度みんな考えて欲しい、自分たちの行動をいま一度考えてほしい、などいろんな思いで戦っていました。
小川キャスター:
五ノ井さんがハラスメントを受けたのは2年前の8月、なので2年以上が経過しています。大変な戦いだったと思います。

東京大学准教授 斎藤幸平さん:
本当に長い時間かかりましたし、こうした自衛隊のような大きな組織を相手にして告発をしていくというのも、非常に心労にかかるものだったと思います。
また、その過程で加害者が謝罪を撤回したり、SNS上でも様々なバッシングを受けたりなど、本当に費やしたエネルギーや時間、傷ついた心というのは戻ってこない。それでも、こうして告発した方がいたから、社会が少しずつ変わってきたというところはあると思います。














