プロ野球ヤクルトの長岡秀樹内野手(22)が12日、都内の球団事務所で契約更改に臨み、800万円アップの4100万円でサインした(年俸は推定)。
長岡は広い守備範囲と堅実なプレーが評価されている。今季もリーグ1位の守備率.986を記録。シーズン中、長岡の守備に救われた投手も多い。2年連続のゴールデン・グラブ賞を逃すも「やっぱりショートで取るのはすごく価値がありますし、出る以上は毎年目標にしていきたい賞です」とゴールデン・グラブ賞の奪還を誓った。
しかし、プロ4年目は苦しいシーズンとなった。昨季は遊撃手として初のゴールデン・グラブ賞を獲得。背番号も「58」から「7」に変更し、新たな気持ちで今季スタートしたが、135試合で打率.227、3本塁打、35打点と低迷。シーズン後半はスタメンを外れる試合もあった。
さらに10月に参加したみやざきフェニックス・リーグでは試合中にチームメイトの澤井廉(23)と交錯し、右足を負傷。現在は打撃練習を再開するまで回復したが、「何をやっても上手くいかない時期が長かったですし、苦しい時期がほぼほぼでした」と悔しさを見せた。
目標に「優勝」を掲げた長岡。「去年は優勝させてもらって、今年は5位という結果でやっぱり優勝するのはいいなと思いましたし、阪神が羨ましかったのでもう一度優勝したいという気持ちが強くなりました」と、2年ぶりのリーグ制覇を誓った。
■長岡秀樹(ながおか・ひでき)
2001年9月26日生まれ22歳。右投げ左打ち。八千代松陰高~2019年ドラフト5位でヤクルト入団。2022年にはチーム最多の139試合出場。セ・リーグ遊撃手部門でゴールデン・グラブ賞を獲得。球団OB・宮本慎也以来、19年ぶり。球団最年少受賞。今季から背番号を「58」から「7」に変更。