トンネルのコンクリートをほぼ取り壊して検査へ

八郎山トンネルをめぐっては、今後の工法を検討する上で専門家らの技術検討委員会が立ち上がっていますが、11月の会合で「施工時の測量がずさんで、ミスに気付いているのに修正せず、もとに戻していない」「ほぼすべてのコンクリート壁をはがして、安全性の確認が必要」となどの指摘が上がったということです。

県は工事を請け負った業者と協議し、費用は負担させる方針としています。県は「業者が適切な対応を怠り、厚さが不足するような粗雑な工事を行った」と指摘し、2業者に対し、6か月の入札参加資格停止の措置をとっています。

現場は、串本町と那智勝浦町の町境をつなぐ県道のトンネルで長さ711m。地震などの災害時には、海沿いの国道42号の迂回道路として、重要な意味合いを持つ県道として、整備中で、トンネルは今年12月に供用予定でした。