IOC=国際オリンピック委員会は、ロシアとベラルーシの選手について「中立な立場の個人資格の選手」を条件に、来年夏に開かれるパリオリンピックへの参加を容認することを発表しました。

IOCは、ウクライナへの侵攻を続けるロシアとその同盟国であるベラルーシの選手について、来年夏に開催されるパリオリンピックへの参加を認めるかどうか、検討を続けてきました。

その結果、IOC理事会は8日、▼国を代表しない中立の立場である個人資格の選手で▼軍と契約しておらず、▼戦争を積極的に支持していないことなどを条件に参加を容認すると発表しました。

団体競技への参加は認められず、国旗掲揚や国歌斉唱は禁じられます。

IOCはロシアがウクライナ侵攻を始めた去年2月、両国の選手を国際大会から除外するよう競技連盟や大会主催者に勧告。その後、復帰についての模索を始め、「政府の行為を理由に選手が罰を受けるべきではない」とする大多数の選手の意見を考慮するなどし、今回の判断に至ったということです。