外来種のリス問題はイギリスでも…年間被害額は約67億円!

山内キャスター:
同じような外来種のリスに苦しんでいるのが、実はイギリスです。こちらも大型で、約270万匹が生息しているという「トウブハイイロリス」が増えているので、在来種のリスがどんどん減ってきてしまっています。生態系にも影響が出ているということです。

イギリスのガーディアン紙によりますと、年間の被害額は約67億円(3700万ポンド)。▼電気配線の絶縁体を剥がしてしまったり▼断熱材を引き裂いてしまったり、あとタイワンリスもそうなのですが、▼耳に障るようなキャーキャーという鳴き声を出します。このような騒音による睡眠障害なども問題になっています。

トウブハイイロリスは、世界の侵略的外来種ワースト100の中にも入ってしまっています。もともと動物自体には問題はないんですけれども、その増え方、生息地域によっては、人間と一緒に暮らしていくのがなかなか難しいという現状です。

井上キャスター:
もう今は国境はありませんし、住みやすい環境を求めて動物が移動してくるのが当たり前です。山でものがなくなると、人里にエサを求めに行く。

どうやって共存していくのか?あとは頭数管理など、できるところはしていかないと。でも、少子高齢化で人もいなくなるし…。

産婦人科医 宋美玄さん:
そのうち、リスのほうにのまれてしまうかもしれません。

電線とかかじられて停電とかしたら影響が大きいので、そのへんは噛みにくい素材を巻いたりとかしないと追いつかなくなるかもしれませんし、ビーバーでも、人里に来て海外でいろいろ問題になっていました。捕らえるだけではなく、繁殖を減らしていく方向で、何か避妊的なものも必要になってくるかもしれないですよね。

井上キャスター:
観光客も、リスがパッと来て可愛いとエサをあげちゃうということも多いでしょうしね。

産婦人科医 宋美玄さん:
そうですね、可愛いんですけどね。