海外との貿易や投資で日本がどれだけ稼いだかを示すことし10月の経常収支は2兆5828億円の黒字となりました。9か月連続の黒字で、10月としては過去最高です。

財務省が発表したことし10月の国際収支によりますと、海外との貿易や投資で日本がどれだけ稼いだかを示す経常収支は、前の年の同じ月に比べて2兆7318億円増え、2兆5828億円の黒字でした。黒字は9か月連続で、比較可能な1985年以降10月として過去最高ということです。原油などエネルギー資源の価格が下落したことで輸入額が減少し、貿易収支の赤字幅が縮小したことが支えとなりました。

また、輸送や旅行などのサービス収支は3438億円の黒字で、黒字はコロナ前の2019年5月以来です。海外からの旅行客の回復などが主な要因で、旅行収支は3207億円の黒字と単月ベースで過去最高を記録しました。