世界的にも発見件数が極めて少ない深海のカニ「ウィリアムホモラ」の採取に美ら海水族館が成功し、生体展示が行われています。

深海に住むカニ「ウィリアムホモラ」は、甲羅の幅がおよそ5センチ、脚を広げた時の全長はおよそ20センチで、第4歩脚の先端がニッパーのような特殊な形状をしています。

1980年に初めて発見されて以降も報告数が少なく、詳しい生態などはわかっていません。

先月、美ら海水族館が県水産海洋技術センターと共同で実施した調査で、慶良間諸島沖の水深およそ850メートルの深海で6個体が発見され、このうち2個体が水族館で飼育展示されています。

美ら海水族館 深海展示係 杉本遥香さん
「当館での飼育を通じて色々な世界で初めての発見をしていきたい」

美ら海水族館によると「ウィリアムホモラ」の国内での発見は43年ぶり2例目で生体の展示は世界初だという事です。