潰瘍性大腸炎。
安倍元総理が患っていることを公表して注目を集めた病気で、難病に指定されています。
症状に苦しむ患者と、長野県内で初めて長野市に開設された専門の治療施設を取材しました。
県内に住む高校3年生のじゅんくん。
母親:
「ご飯食べれる? お茶がいい? あったかいのがいい?」
じゅんくん:
「あったかいのがいい」
じゅんくん:
「インフルエンザにかかっちゃって、それでお腹の調子も悪くなっちゃって、体もずっと重たいって言うか、けだるいって言うかずっと寝てました」
記者:
お肉は食べても大丈夫なの?
じゅんくん:
「ホントは脂っこい物ダメなんですけど、食べたいし、焼き肉とかじゃなければお母さんも大丈夫だと思ってるし、俺もいいかなと思ってますね」
じゅんくんは、2022年10月に具合が悪くなり、血便が出るようになり、その後、指定難病の一つ、潰瘍性大腸炎と診断されました。

長野市民病院 消化器内科部長 IBDセンター長 原悦雄医師:
「潰瘍性大腸炎って言うのは原因が不明で、腸に炎症ができる病気です。いわゆる原因がはっきりしないので、難病に指定されている病気ですね」
「潰瘍性大腸炎の患者さんって今どんどん増えてるって言われていて、正確な数字ははっきりはわからないんですけど、おそらく毎年1万人ぐらいずつ患者さんが増えているので、おそらく現在は日本で22万、あるいはそれ以上の患者さんがいるっていうふうに考えられています」
じゅんくんは家の近くの病院にかかっていましたが、検査や治療のために学校の欠席が続き、進学や就職に必要な出席日数に足りなくなりそうになったことから、いつしか通院しなくなりました。