■MLBウインターミーティング(日本時間7日・テネシー州ナッシュビル)
DeNAからポスティングシステムでメジャー移籍を目指す今永昇太投手(30)。代理人を務めるオクタゴン社の長谷川嘉宣氏が7日、ウインターミーティングの場で報道対応し、興味を持っている球団について「10球団強」と、交渉を開始したことを明かした。
FA市場でトップランクの大谷翔平(29・エンゼルスFA)の契約先が決まらず、停滞モードが指摘されるこのオフのマーケット。FAの先発投手としては2番手グループに位置付けられる今永の交渉もこれから本格化する。
長谷川氏は現在の状況を「獲得に興味を示している球団と会って、お互いの状況を意見交換している。まだフリーエージェント市場を見極めている状態」と説明した。貴重な左の先発投手として今永の需要は高く「望んでいるチームは多い。そこはかなり強いと思う」と手応えを口にした。
さらに「当初の予想通り、大谷、山本選手など、そういった選手が先に決まらないと動かないというのが、実際にチームと顔を合わせて色々と話した中での感触。特に大谷選手は大きいので、チームとしてもそっちに集中せざるを得ないチームもある」と明かし、大谷らの交渉が全体の動向に影響しているという。
今永本人は移籍先の都市の希望はなく、強豪思考もなく、日本人選手所属の有無も関係ないという。その中でNPBで通算64勝を挙げる左腕は「もっといいピッチャーになりたいという願望が非常に強い」と説明し、「今永選手に対していいピッチャーになるような、そういった事を見せてくれるチームは彼には響くと思う」と代弁した。
さらに、これまで複数の球団とオンライン面談を行ったと明かし、今永も質問に参加しているという。「これはよくある初めのステージで、契約がどうのこうのではなく、どういう人間であったり、どういうチームであったりという、数年前まではなかなか出来なかった事がZOOMで簡単に出来るようになっているので、それはしている」と説明した。
交渉期限は米国東部時間1月11日午後5時(同12日午前7時)まで。長谷川氏はじっくりと移籍先を検討する姿勢を示した。