目玉展示は「月の石」

テーマは「人類の進歩と調和」。まだ第二次世界大戦が終わって25年しか経っていませんでした。しかし、万博が見つめる先は「未来」でした。

米国がアポロ計画で月に降り立ったのが、万博の前年、1969年のことでした。

そこには米国がアポロ計画で月から持ち帰った「月の石」があり、科学技術こそが人類の未来を切り開く、という希望に満ちていたのです。

日本だけではなく、世界が青春だった時代の万国博覧会。もしかしたらそういう言い方が可能かもしれません。

未来を見通すパビリオン

驚くのは現在に通じる色々な技術がそろっていたことです。

たとえば携帯電話とテレビ電話。

左が携帯電話、右がテレビ電話。いまでは両者とも手のひらの「スマホ」だけで実現されてます。

電気自動車も「排気ガスを出さない夢のクルマ」として会場を走り回りました。

現在のEVに通じる電気自動車(左)。当時は蓄電池の性能が低く、長く走ることができませんでした。右はモノレール。

リニアモーターカーとモノレールも走ります。

さらには、全自動のお風呂など「おっと現在でもそこまでは」というものも多数展示されました。

カプセルに入れば全身スッキリ「人間洗濯機」と名付けられた全自動お風呂。