1987年当時、自民党・竹下登氏のパーティでは一晩で20億円が動いたとの指摘も
藤森祥平キャスター:
実際に、この政治資金パーティーでどれぐらいのお金が動いているかイメージしていただきたいと思います。

23ジャーナリスト 宮本 記者:
1987年当時の自民党の幹事長・竹下登さんが開いたパーティーの映像です。竹下さんが開いたパーティーは後に、経世会、今の茂木派、自民党の平成研究会と呼ばれる派閥のようになっていくんですけれども、人が詰めかけて一晩で20億円が動いたと言われています。
このパーティーを開いた後に、竹下さんは幹事長から総理総裁になっていくということで、いかにこれだけ人を集めることができて、これだけ竹下さんには力があるんだということが示されましたし、来た人たちも竹下さんという今後、自民党のトップになるであろう人とコネクション作りたいから、皆さん来て一生懸命参加するわけですよね。

小川彩佳キャスター:
まさに威信を示して勢いをつけたわけですね。どういう人が集まっているんですか。
23ジャーナリスト 宮本 記者:
一言で言えば、政治家と会いたい人たちです。いろんな動機があります。例えば、私の地元の〇〇さんが議員になった。あの先生はまだ若いけれども、こういう政策を頑張っているのにお金がない。だからパーティー券を買って応援してあげたいんだという方もいると思います。
一方で、例えば私がAという団体の関係者だったら、団体として今こういう取り組みを政治家に知ってほしい、こういう政策に繋げてほしいということもあるでしょうし、困っている方たちもいるわけですよね。「こういうことに困ってます。だからちょっと私達の話を聞いてください」という陳情に繋げていく。政治家に意見を伝えるための、ある種アイドルの握手会ではないですけれども、政治家に会うためのチケットといった位置づけですね。