大谷翔平選手の移籍交渉。来シーズン、どんなユニフォームでプレーするのか、楽しみですが現在、移籍先候補4チームです。スタジオで詳しく見ていきます。

ドジャースが“かん口令”破りピンチ? 監督「数日前に…会った」

井上貴博キャスター:
大谷翔平選手の契約は900億円とも言われていますが、スカイツリーの総事業費である650億円を上回る大きな金額が動くことになるわけです。争奪戦はジャイアンツ、ブルージェイズ、ドジャース、エンゼルスの4球団に絞られてきました。

この中で大本命と言われていたドジャースの情報が入りました。
ドジャースのD.ロバーツ監督が「数日前にロスで翔平と会った。ミーティングは上手くいった」という旨を会見で話しました。あまりこういう話をしないで欲しいと言っていた大谷翔平サイドからすると、この発言によってドジャースがピンチになる可能性があると笹田さんは見ているようです。

MLBを長年取材 笹田幸嗣さん:
FAの選手に対する交渉事は、MLBの方でも「あまり詳細に喋るな」という規約があるとも言われています。大谷選手の代理人であるネズ・バレロ氏は「交渉状況を一切明かすな」と交渉球団相手に求めています。それを守れなかった場合は、何らかの罰則を与えると言っているとされています。

ホラン千秋キャスター:
この後、そこでプレーするとなると監督や球団と会うこと自体は不自然ではないと思うんですけど、かなり大きなことなんですか。

笹田幸嗣さん:
メジャーリーグとしてはそんなに大きな問題ではないと思います。
6日、ヤンキースの監督やGMも山本投手との面談の事実を認めて「今度会う」と言っていますが、その程度のことまでは許されます。

大谷選手の場合、ネズ・バレロ代理人が「何も喋るな。喋った場合は知らないぞ」というアプローチを示して、全球団がそれを守っているんですね。それなのに情報を喋ったということは、ネズ・バレロ代理人からすると「違うんじゃないか」と捉えても仕方がないという空気が流れているのが事実です。

ホランキャスター:
大谷選手の移籍の話は難航しているのか順調なのか、どう感じますか。

笹田幸嗣さん:
問題なのは、情報規制を敷いたことで他の選手の契約の動きが停滞しているところですね。大谷選手の次の段階の選手を取りに行こうと思っても、球団本部も方針やお金を決められない状況になっているんです。なので、大谷選手の代理人が情報をシャットダウンしたことに対して、今、米メディアはFOXスポーツやESPNなどが強い抗議を示しています。

井上キャスター:
これ以上長引かせると、会見にも応じない大谷さんはこういう人なのか…というイメージになってしまう。なぜ出てこないのかは、MLBが発表時期を待って欲しいと言っているのか、大谷さんが断る球団に挨拶回りに行っているのか、本当に決まってないのか、どれだと思いますか?

笹田幸嗣さん:
ある程度、絞られているから4球団になっていると思いますけれども、情報規制を敷いているのはネズ・バレロ代理人です。MLBの規則では「事前交渉を防ぐために大きなことを言ってはいけない」という決まりですけど、もう事前交渉のレベルではなくなってきてるので、ある程度の発言は許されるという認識です。