日本陸上連盟は6日、次世代のアスリートの強化、育成を目的とした「ダイヤモンドアスリート」の認定式、および修了式を都内で行った。
2014年から始まった「ダイヤモンドアスリート」制度。これまでに女子やり投げの北口榛花(25、JAL)や男子100mのサニブラウン A ハキーム(24、東レ)などがここから、世界の大舞台に羽ばたいた。
第10期認定アスリートに選出されたのは世界陸上ブダペスト100m代表の栁田大輝(東洋大・2年)や10000mでU20歳以下の日本記録保持者・佐藤圭汰(駒澤大・2年)など6名。柳田は7期から4季連続で継続認定されており、期待の高さがうかがわれる。
出席した柳田は「僕自身今年はある程度満足いくシーズンだったと思いますし、自分自身でも成長を感じる納得のいくシーズンだったかな」と今年をふり返ったが、個人で初の世界陸上代表も決勝に残れなかったことに悔しさをあらわにした。「次のパリオリンピックでは、世界のファイナルっていうのを本当に一番に考えて、この先も練習を取り組んでいきたいというふうに考えています」と早くも来年行われるパリ五輪へ気合が入る。
今季、急成長の佐藤も「英語に触れる機会を与えて下さり、しっかりとものにして海外でもいろんな選手とも交流できるようにしていきたいと思います」と話した。
またU20世界陸上(コロンビア・カリ)1500mで高校歴代2位の4分12秒87をマークして6位入賞した女子中長距離の澤田結弥(浜松市立高3年)は来年、アメリカ・ルイジアナ州立大学へ進学する予定。
新規で認定されたのは男子3000m障害物の永原颯磨(佐久長聖高・3年)はインターハイ予選では三浦龍司(現・順大)が持つ高校記録を塗り替え、さらに本戦でも高校新をマークし、MVPを受賞した。
◆ダイヤモンドアスリート 第10期 認定アスリート一覧
男子100m 柳田大輝(東洋大2年)
男子中・長距離 佐藤圭汰(駒澤大2年)
男子110mハードル 西徹朗(早稲田大2年)
男子棒高跳 北田琉偉(日本体育大1年)
女子中・長距離 澤田結弥(浜松市立高3年)
男子3000m障害物 永原颯磨(佐久長聖高3年)