「国に対し働きかけを行う」小池知事の思惑は

子育て支援について、小池知事は次のように話しています。
「国に対し、その責任において、子育て世帯への支援の充実強化、早期実現を図るよう働きかけを行っていきます」

恵俊彰:
国会の方の動きですけど、例えば前原氏が「教育無償化を実現する会」を作ったりとかいう動きもありましたし、政治的な要素も感じたりはしますけど。

弁護士 八代英輝:
来年の都知事選もにらんでいろいろあると思うんですけど、やはり民主主義ですから賛成する方が多いんであればそれはそれで一つ私も納得感があるんですけれども。
私個人としては、都が助成するのは都立高校が主体となるべきで、私立は私立の自主性を生かすべきだと思うんですけど。
ちょっと気になるのは、実際の貧富の差の拡大って、小学校に入る前の保育園世代の‟お受験”準備とか、小学生時代の塾であったり、そういったところで結構勝負がついてしまっているので、高校に入った後を同じようにしたからといって、それでイコールの状況になるのかというのは私はちょっと疑問だなと思いますね。

経済評論家 加谷珪一氏:
小池都知事は非常にセンスある政治家の方ですから、もちろん政策は政策として大事にしてらっしゃるんだとは思うんですが、これは明らかに国政選挙が近いということを意識した動きですね。
「国に対して働きかけていきたい」という発言があったんですけれども、これはやはり国政への関与に関して野心があるというふうにとれなくもないなと思います。

恵俊彰:
この政策に関しては賛成という方が多いような気がしますよね。高校は義務教育じゃないですけど、ほぼ行かれるわけじゃないですか。
ここにお金がかからないってことになると、今後の少子化対策という意味でもひょっとしたら大きな一歩になるのかもしれません。

(ひるおび 2023年12月6日放送より)