11月28日に新潟県新発田市で回収されたコハクチョウの死骸から「鳥インフルエンザウイルス」が検出されました。高病原性のウイルスかどうかはまだわかっていませんが、今シーズン初めての検出に新潟県では警戒を強めています。
【新潟県環境対策課 葉葺久尚課長】
「情報共有を図り、各課それぞれの必要な対応を検討していただきたい」

新潟県内で今シーズン初めて、野鳥から鳥インフルエンザウイルスが検出されたことを受け、5日午後3時から県庁で「情報連絡室会議」が開催されました。
鳥インフルエンザウイルスが検出されたのは、11月28日に新潟県新発田市の用水路で死んでいるのが見つかったコハクチョウです。
12月1日に実施された簡易検査の結果は陰性でしたが、4日に出た環境省の遺伝子検査の結果でA型鳥インフルエンザの陽性が判明したということです。
この鳥インフルエンザウイルスが高病原性かどうかは、早ければ6日にも判明する見通しです。
なお新潟県では、コハクチョウの発見場所から半径10km圏内にある10か所の養鶏場に聞き取りを行っていて、異常がないことをすでに確認しています。
昨シーズン新潟県内では、高病原性の鳥インフルエンザの発生を受け、過去最多のおよそ257万羽(県内養鶏の約4割相当)のニワトリが処分されました。
【新潟畜産課 仲山美樹子課長】
「昨シーズンは、関係者も大変疲弊し費用もかかっています。みんなで力を合わせ、できることをしっかりとやってなんとか今シーズンを乗り越えたい」

新潟県では、県内すべての養鶏場に対して、敷地内や車両の消毒などの防疫措置を徹底するように呼び掛けています。